企業にとっての最終目標は、企業価値を持続的に成長させることにつきます。
企業価値とは何か?
その定義は難しいですが、企業価値評価理論では、企業価値=「当該企業が生み出すであろう、将来フリーキャッシュフロー(=純現金収支)を、当該企業の「加重平均資本コスト」によって、現在価値に割り引いた結果の総和」と言うことになります。
つまり、企業が生み出す価値=フリーキャッシュフローを最大化していく事ができる企業が価値の高い企業であるといえます。
企業活動の一つの重要な側面は、資本(自己資本+他人資本)を調達し、それを具体的な資産に変え、それに付加価値を加え販売し収益を上げ、資本を回収するという価値創造サイクルです。
<図1参照>
その価値創造プロセスが、キャッシュの投入−回収のサイクルの繰り返しによって行われます。つまり、そのプロセスで生み出されるキャッシュフロー(資金の流れ)こそが企業価値の源泉であると言えます。このキャッシュフローをうまく管理し、最大化していくことがキャッシュフロー経営と呼ばれる経営手法です。
キャッシュフロー経営とは、簡単に言えば、利益を増加させ、会社に入ってくる現金と、出ていく現金の多寡に注目し、現金を残す経営を行うことを言います。<図2参照>
現在多くの中小企業が「勘定合って銭足らず」という状況に苦しんでいます。
これは、決算上では利益が出ているのに手元に現金がない残らない状態です。中には利益が出ているのに支払ができず、黒字倒産に追い込まれる企業もあります。
では、どうしてこのような状態に陥るのでしょう。それは、会社の資金繰りに問題があります。
会社に入ってくる現金以上に出ていく現金が多いのです。「勘定合って銭足らず」とは、資金繰りの悪さから手元に現金が不足している状態に他なりません。 経営者の仕事は、倒産しない会社を作ることです。出ていく現金よりも、入ってくる現金を多くする。そうすれば支払ができなくなり、倒産するということはありません。
したがって、キャッシュフロー経営を実現するためには、効率的な経営管理手法が求められます。それを実現可能にする手法が、「PLAN(計画)−DO(実行)−SEE(評価)」の経営サイクルの確立です。 経営計画を立てキャッシュフローを予測し、計画を実行し、その差異を分析し対策を立てる。そして、その結果を評価し、次の計画に生かしていく。このプロセスを繰り返すことで、キャッシュフロー経営が実現可能となります。


